Linuxの設定を編集するためには特殊なエディタを使わなければなりません。 初心者はまずここで悪戦苦闘してしまうでしょう、実際私も慣れるまで時間がかかりました。
Linuxの世界には「vi」と「Emacs」という２つの代表的なエディタがありますが私は「vi」を愛用しています。 「vi」はテキストを編集する最低限の機能が備わっており、大抵のLinuxにはインストールされています。 一方の「Emacs」はエディタとしての機能はもとより、設定によりメールを送れたり、Webの閲覧ができたり自分の使いやすいようにカスタマイズができ、 使いこなせれば万能のエディタになりますが「vi」と比べて操作が難しい気がします。
他にもいろんなエディタがありますのでググってよさそうなものがあればそれを使うのが一番だと思います。
新規作製するには、viコマンドの後に作成したいファイル名を記述して実行する。
編集するには、すでに存在しているファイルを指定する。（例では /root/hoge.txtを開く）
#vi /root/hoge.txt
編集中は「コマンドモード」と「入力編集モード」２つのモードがあり、に「ESC」ボタンを押せば「コマンドモード」へ移行し、 「a」か「i」ボタンを押せば「入力編集モード」へ移行します。
「コマンドモード」：ファイルの保存やカーソルの移動を行うモード
「入力編集モード」：実際に文字を入力するモード
コマンド入力モード
１．カーソルの移動
上=「 K 」ボタン
下=「 J 」ボタン
左=「 H 」ボタン
右=「 L 」ボタン
２．文字の削除：「x」ボタン、列の削除：「dd」
３．文字列の検索
「/文字列」：スラッシュの後に検索したい文字を入力し「Enter」。
最下まで検索するにはさらに「n」ボタンを押していく。
４．ファイルを保存して終了
「：wq」 コロンの後にコマンドを入力して「Enter」
５．編集を保存せずに強制終了（編集をしていなければ「！」は必要なし）
「：q！」 コロンの後にコマンドを入力して「Enter」
６．「入力編集モード」へ移動
文字を入力したい場所にカーソルを持って行き「a」か「i」ボタンを押す
入力編集モード
「入力編集モード」で使用するコマンド
１．文字の入力は普通に行う（日本語は使いません）
２．「コマンドモード」へ移動するには 「Esc」ボタンを押す。
滞在しているモードが何かを常に把握しながら編集します。
どのモードかわからなくなった時は「Esc」ボタンを数回押して「コマンドモード」に戻りましょう。
編集している途中で今どのモードにいるのかわからなくなる時がありますが、そんな時は「Esc」ボタンを数回押して 確実に「コマンドモード」に移行して取り直しましょう。編集に失敗したなと思ったら迷わず「：q！」で終了して一からやり直します。
Linuxの設定ファイルはとてもシビアでちょっとしたミスでプログラムが動かなくなります (最悪の場合インストールからやり直すハメになる事も・・・)ので慎重に行って下さい。
実際には上記以外にもコピー・ペーストの他多数のコマンドがありますが私が使用して必要だと思うコマンドはこんなもんです。 もっと詳しい使い方が知りたい方はインターネットでググってみましょう。
余談ですが「JNetHack」というコンソール画面上でテキストのみで表現されるRPGゲームがあります。 これはもともと昔のUNIXで作られたゲームなのでコンソール上で「＠」とか「＄」などの文字で表現されるキャラクターを動かして ダンジョンを探索するもので、今で言う「トルネコの大冒険」とか「風来のシレン」とほぼ同じゲームシステムです。
・・・なんでこんなゲームを紹介したかと言いますと、 このゲームのキャラクターの移動コマンドは実は上記で説明した「vi」のカーソル移動のコマンドと同じなのです。 なのでこのゲームを遊んでいるうちに難しい移動コマンドを体が自然に覚えてしまう・・・と言われています（？）。
実際にこのゲーム（Windows版もあります）で遊んでみたところ・・・どっぷりはまりました、はい。 こんなにシンプルな表現なのに奥が深いシステムと世界、「トルネコの大冒険」や「風来のシレン」を知っている人なら このゲームシステムの面白さは説明の必要もないでしょう。興味のある方は下記のリンクへ行って見てください。オススメです。
＜Japanese NetHack Home Page＞
 | 入門vi 第6版 リンダ ラム アーノルド ロビンス Linda Lamb      by G-Tools |